FC2ブログ

誰得

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

BRM P230

78年はイギリス国内のローカル選手権であるオーロラAFXチャンピオンシップに参戦したブリティッシュ・レーシング・モータース。しかし使用したマシンのP207は重く性能がいまひとつであったため、選手権でもさしたる成績を残すことはできなかった。このためチームでは79年シーズンに向けて、ブリティッシュ・レーシング・モータースのファクトリーではオーブリー・ウッズが新車のデザインを進めていた。既に77年にはグラウンドエフェクトカーのロータス78が登場し、78年シーズンにはウルフもWR5を投入して後を追った。79年シーズンは他チームも同様なマシンを投入してくるのは明白であったが、ウッズもここで新たにグラウンドエフェクトカーを投入することとしたのである。チームはデリック・ベトリッジとジョン・ジョーダンから資金援助を得ると、マシンの製作に取り掛かった。



BRMが全てを賭けて開発した努力の結晶。悲惨な形でF1を撤退していたBRMがもう一度甦るべく、起死回生を期して送り出したニューマシンがこのP230である。マシンのデザインはウッズが音頭を取って設計された。P230最大の特徴はベンチュリー構造を備えた箱型のサイドポンツーンを持つ、グラウンドエフェクトカーだということである。



その外観は直線的で、ノーズにはオイルクーラーが装備される。全体的にロータス78に類似した形態である。オイルクーラーはフィッティパルディF5Aのようにノーズ先端からエアを取り込む形態である。ラジエターはサイドポンツーンの前端にマウントされており、やはりロータス78の影響が強く見られる。フロントウィングはP207によく似た1枚物、サイドスカートは装備されていないように見える。リアウィング下部にカウル後端が伸びているのも特徴的な部分である。
サイドポンツーン後方に湧き出た細いエギゾーストパイプからもわかるように、エンジンはV型12気筒を搭載している。ベンチュリー構造の都合上、サイドポンツーン内に格納できなかったものと思われるが、まだ洗練させる余地はありそうだ。搭載したのはP207に搭載されていたものと同じBRM P202で、およそ480HPを発揮する。ギアボックスも同様にBRM P193を組み合わせていたと思われる。実際の製作はCTGレーシングで行われ、最終組み立てと調整をBRMの本拠地であるボーンのファクトリーで行った。



テストを担当したのはニール・ベトリッジだった。彼はP207でもテストを行っており、スタンレーBRMの79年のドライバー候補だったようだ。
だがBRMが甦ることは二度となかった。F1に参戦するには資金がなく、スポンサーも無かったため、英国内のローカル選手権であるオーロラAFXチャンピオンシップにも参戦できなかったのである。これにはチームオーナーのルイス・スタンレーもついにBRMの活動を諦め、チームを畳むことを選択した。新車はデビッド・ヘプワースに売却され、それ以外のマシンや機材はP230の製作で資金を提供したカーマニアのジョーダンに譲渡された。これを以って、スタンレーBRMの活動は終わりを迎える。グラウンドエフェクトカーを開発しながらも、BRMはついにその成果を生かすことができなかったのであった。



80年にはヘプワースに売却されたP230はシングルシーター規定のCAN-AM仕様に改造されたが、テストでクラッシュしてマシンの開発はそこで終わってしまった。壊れたままのマシンは今もヘプワースが所有しているとされる。


P230は1台が製作された。
P230-01は79年に完成したが、レースを走ることはなかった。その後ヘプワースに売却され、CAN-AMマシンに改修されている。
スポンサーサイト
  1. 2014/09/01(月) 00:34:24|
  2. F1マシン
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<BRM P207B | ホーム | BRM P207>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://bouck.blog.fc2.com/tb.php/19-71b2473d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

Bou_CK

Author:Bou_CK
歴史に残らないレーシングカー(主にF1)のマニア

最新記事

カテゴリ

ここは何 (1)
F1マシン (354)
F1マシン目次 (1)
F1:資料的な何か (30)
F1:メモ書き (4)
タスマン・シリーズ (9)
F5000マシン (3)
F2マシン (2)
F3000マシン (1)
その他マシン (15)
アルファロメオ179 (1)
F1 (2)
イベント (13)
未分類 (7)
(131)

最新コメント

月別アーカイブ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。