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BRM P133

68年はV型12気筒エンジン搭載のニューマシンP126を投入したブリティッシュ・レーシング・モータースであったが、この車はBRMのファクトリーではなく、外部の企業によって製作されたマシンであった。だがこれはBRMにとって好ましいものではなかったらしく、P126という新車と送り出しながらも、チームはヨーロッパラウンドまでに新たなマシンを送り込む準備を進めていたのである。



非選手権戦のレース・オブ・チャンピオンズで投入されたのがこのP133である。外見的にはそれまでのP126と見た目は変わらず、区別はひじょうにつけ難い。ではP133はP126に対して一体何が異なっているのかというと、その出自が異なるのである。



P126は設計者であるレン・テリーのワークショップで製作された車だが、このP133はP126と同様のデザインではあるものの、BRMのファクトリーで製作されていたという点が最大の特徴であった。



マシンの外観もディメンジョンも、P126とは何ら変わる所はない。エンジンもP126と同じく、1シリンダー当たり2バルブのV型12気筒であるP101を搭載した。出力はおよそ390HPを発揮する。ギアボックスは搭載するV型12気筒エンジンに合わせて自製のものが設計されていたが、製作が間に合わなかったのかP133には装備されず、P126と同じヒューランドDG300をそのまま組み合わせた。ひとまずはテリーのマシンの設計を取り入れるために、全く同一の仕様で製作したのかもしれない。



P133はレース・オブ・チャンピオンズでエースのペドロ・ロドリゲスに与えられた。予選7位からスタートしたロドリゲスは2位表彰台と幸先良い滑り出しを見せる。



インターナショナル・トロフィーでもロドリゲスがP133を使用。予選は4番手と同僚のマイク・スペンスに遅れを取り、レースではエンジントラブルでリタイヤに終わった。



ヨーロッパラウンド開始となる第2戦スペインGP。スペンス用のP133-02も完成して持ち込まれたが、既にこの時、スペンスはこの世を去っていた。1カー体制のロドリゲスは予選でフロントローの2番手を獲得。勝利が期待されたが、決勝は27週目にクラッシュしてリタイヤ。



第3戦モナコGP。スペインGPでP133-01を壊したため、ロドリゲスはP133-02でレースに挑む。予選9位とまずまずの位置につけたロドリゲスだったが、レースは16週目にクラッシュしてリタイヤ。
P133-02は全損して使用不能になってしまったが、この頃改良型マシンの設計が進められていたためか、P133が追加で製作されることはなかった。



第4戦ベルギーGPで修復なったP133-01が戻ってきたが、これでチームの手持ちのP133は1台だけになってしまった。そのせいでチームメイトのリチャード・アトウッドは相変わらずP126を使わざるを得なかった。予選8位からスタートしたロドリゲスはトップのブルース・マクラーレンから12秒遅れの2位でフィニッシュ。



第5戦オランダGPでは予選11番手に沈んだロドリゲスだったが、上位勢のリタイヤにも助けられ3位表彰台と、二戦連続で良い結果を持ち帰る。



第6戦フランスGP。予選10位からスタートしたロドリゲスだったが、精彩を欠き12位完走扱いでレースを終えた。このレースから、幅が狭く前方に真っ直ぐ伸びたタイプのノーズコーンを装着するようになる。



チームの地元である第7戦イギリスGP。だがここでも今ひとつの予選13位、レースもエンジントラブルで52週目にリタイヤと振るわず。



第7戦ドイツGPでも予選14番手に沈んだロドリゲスだったが、レースで挽回し6位に入賞。



北米ラウンドの第9戦カナダGP。P133にはトレンドであり開発の進むウィングがノーズコーン両脇とリアに装着された。予選12位にいたロドリゲスだったが、レースでは続出するリタイヤにも助けられて3位表彰台を獲得。



第10戦アメリカGP。予選は相変わらず中団の11位に留まった。レースでは66週目にサスペンションが壊れ、リタイヤに終わる。



最終戦メキシコGPではボビー・アンサー出走の予定が取り消され、ロドリゲスのみの1カーに縮小。新車P138も使用せずP133を選択したロドリゲスは予選12位を得た。レースではロータスのジャッキー・オリバーに僅かに及ばず、4位入賞でシーズンを締めくくった。




68年はP126での得点も併せて合計で28点を獲得したことで、BRMはコンストラクターズランキングで5位を得た。前年よりは一つ順位を上げた形となるが、この年は改良の進んだフォード・コスワースDFVを搭載するチーム・ロータスが選手権をリードし、同様にDFVを搭載するマクラーレンとマトラがそれに続いた。
P126でのものと併せて68年は4回の表彰台を獲得できたが、マシンのトラブルやアクシデントで思うほど成績は伸びなかった。チームには資金的な不安も持ち上がり始め、BRMの成績は劇的な向上を見せられずにシーズンを終える。予選最高位は第2戦スペインGPでの2位、決勝最高位は第4戦ベルギーGPでの2位で、
いずれもロドリゲスによるものだった。




68年シーズンはニューマシンを次々に送り込んだブリティッシュ・レーシング・モータースであったが、P133も引き続き予備車としてレースに持ち込まれた。だがこの頃BRMはその体制が大きく変化しようとしていたのである。
アルフレッド・オーウェンの体調が思わしくなかったことから、それまでチームで働いていたオーウェンの義理の弟(オーウェンの妹ジーンと結婚した)ルイス・スタンレーがチームの運営を託された。技術面ではH型16気筒の失敗とV12マシンの低迷からトニー・ラッドがついにチームを離脱し、ロータスの市販車部門に去っていった。後任にはピーター・ライトが音頭を取り、補佐にイーグルからやってきたトニー・サウスゲートとアレック・オズボーンが就いた。
ドライバーは新たにジョン・サーティースを迎え入れたが、このためかペドロ・ロドリゲスはチームとの契約延長はならなかった。セカンドにはロータスからジャッキー・オリバーが移籍と、そのラインナップを一新する。エントラント名はオーウェン・レーシング・オーガニゼーション。



開幕戦南アフリカGP。ウィングは68年と比べて、さらに大きく高くなっている。またP126から存在したコクピットカウル前方のエアインテークは無くなった。最新のマシンであるP138の使用権はもちろんエースのサーティースにあり、オリバーはP133を充てられている。タイヤは新たにダンロップにスイッチした。予選14位からスタートしたオリバーは7位で完走。



この年は体制の混乱もあってか、タスマン・シリーズへの遠征は行われなかった。非選手権戦のレース・オブ・チャンピオンズではニューエンジンのP142が投入されたが、これはサーティースのレースカーにのみ搭載された。オリバーは従来通りのP133である。予選8番手を得たオリバーは5位でレースを終えた。



第3戦モナコGP。前戦スペインGPから、オリバーのP133にもニューエンジンのP142が搭載された。これはジェフ・ジョンソンがP101をベースに改良したもので、1シリンダー当たり4バルブのヘッドを装備していた。エギゾーストのレイアウトも変更されており、従来のバンク外側から内側に位置が変わっている。インテークはリアのラジアスアーム付近に移った。P142の出力はおよそ420HPを発揮していたようだ。
予選は13位と下から数えた方が早かったオリバーだが、レースもオープニングラップでクラッシュしてリタイヤといい所無く終わる。


地元のレースである第6戦イギリスGPからオリバーにもP138が与えられたため、P133はその役目を終えた。予選最高位は第2戦スペインGPの10位、決勝最高位は開幕戦南アフリカGPの7位で、いずれもオリバーによるものだった。




P133は2台が製作された。
P133-01は68年のレース・オブ・チャンピオンズで投入され、スペアカーだった第3戦モナコGPと第8戦イタリアGPを除いて最終戦メキシコGPまでロドリゲス車だった。
69年は開幕戦南アフリカGPから第4戦オランダGPまでオリバー車だった。

P133-02は68年の第2戦スペインGPでスペアカーとして投入された。第3戦モナコGPでロドリゲスが使用したが、そのレースでクラッシュし大破した。

14/03/21 修正
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  1. 2014/03/19(水) 02:15:46|
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