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BRM P109


この画像のマシンがP109であるかどうかは疑わしい部分があるのだが(逆にP83の記事の冒頭の2枚がP83でない可能性もある)、ブリティッシュ・レーシング・モータースではイベントを控えて新たなマシンの製作を進めていた。この車は一見すると66年にBRMが投入したP83に見えるのだが、その正体はF1マシンではない。開発の指揮はおそらくトニー・ラッドが執ったと思われるが、詳細は不明である。67年の製作だが、車体は配管類が露出していない66年のP83とほぼ同じに見える。
エンジンはF1で66年にBRMが投入し、67年シーズンも引き続き投入されたH型16気筒エンジンのBRM P75を搭載する。ギアボックスも同じくBRM製のP82のようだ。ただしP83ではエンジン後部に装着されることもあったカウルは存在しない。
それではこのマシンの正体は何なのか。



現役当時のP109の姿。67年の4月末からカナダで開催された、モントリオール国際博覧会の英国パビリオンに展示するために用意された展示物がこのP109なのである。外見的には完全にF1マシンのそれなのだが、なぜわざわざ新たな型式を起こしたのかも不明確である。普通に考えればF1マシンのP83を展示すれば良いように思われるが、何らかの事情があったのだろう。BRMではこの時期既にニューマシンP115の製作が進められていたが、投入できたのは6月のオランダGPなので、開幕戦には投入できず、結果としてP83は余剰にならなかったのが一つとして考えられる。かといってP115の投入計画もあり、ニューマシンに劣るP83をこれ以上作る意味も無い。
またサテライトチームのレッグ・パーネル・レーシングにもマシンを供給しなければならない都合上、3台しかなかったP83には余剰が発生する余地は全くなかった。P115がレースで使われるようになっても、レッグ・パーネルにはP83が1台貸与され、BRMは合計で4台のH16気筒マシンをレースで運用していたのである。
そして博覧会の展示期間は10月末までの半年間であり、ここに最新のH型16気筒マシンを用意する余裕などBRMには無かったことが推測できる。だが最新のF1マシン、特に機構的に唯一のH型16気筒マシンは外せないものだったと思われ、このためにP109が製作されることになったと考えるのが自然に思える。
P109は展示物であるが、P83の設計を元に最低限の見た目を保つように製作されたものなのだろう。全体的にP83によく似ており、それらしく作ったモノコックにP83のスペアパーツとエンジン・ギアボックスを組み付けてP83らしく仕立てたレプリカ、というのがこの車の実像のように思われる。実際に車としての走行機能などを備えていたかは不明である。
かくして博覧会会場で衆目にお披露目されたP109であったが、イベント終了とともに役目を終えた。その後は何度かの売却を経て、今はコレクターの手に渡っているようである。



P109は1台が製作された。シャシーナンバーは存在するのか不明である。
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  1. 2014/02/05(水) 23:10:41|
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