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AGS JH24

89年はチームを離脱したクリスチャン・ヴァンダープレインに代わり、新たにF3000チームからクロード・ガロパンが加わり技術面の指揮を執る事になった。またデザイナーの補強としてクリスチャン・コケがミシェル・コスタの穴を埋めた。こうしてチームは技術陣の補強を実施したのだが、財政的な問題は解決されず、オーナーのアンリ・ジュリアンは最終的にチームの株式をシリル・ド・ルーブルに売却することで当面の危機を脱することができた。だがこの売却のためにマシンの開発は先送りされてしまい、AGSは89年シーズンを旧型マシンのJH23でしのがなければならなかった。そしてシーズンも半ばといった第7戦フランスGPで、ようやく完成した新車JH24が持ち込まれた。


AGS JH24

JH24のデザインはテクニカルディレクターのガロパンと、デザイナーのコケが担当した。基本的にはヴァンダープレインがデザインしたJH23のラインを踏襲しており、モノコックの形状はよく似ている。JH23と比較して最大の違いは、エアインダクションを備えた背の高いエンジンカウルを備えたことである。これは2ピースで成型されており、JH23風のエンジンカウルの上にインダクションカウルを被せる独特の形態をしている。またサイドポンツーンは高さが低くなり、ラジエターインテークも開口部が斜めにされた。JH23Bとあまり変わり映えしないが、多少は空力を意識したデザインとなっている。
エンジンはそれまで搭載していたフォード・コスワースDFZに換わり、同じくコスワース製だが潤滑系の見直しでクランクセンターをDFZより2.5cm低くした、フォード・コスワースDFR 89を搭載した。チューンとメンテナンスはハイニ・マーダーが担当するカスタマー仕様であり、他のチームが搭載した同型と性能的には同一である。出力はおよそ600HPを発揮する。このDFR搭載により、エンジンマウントも高さが2.5cm低くなったことで低重心化を図ることができた。
スポンサーはフォレとキャメルがついたが、リキモリは離れた。


AGS JH24_2

第8戦イギリスGP。だがここでもJH24はスペアカーとされた。初期はエンジンカウルの形状がロールバーより低く、フェラーリ640風に側面にエアインテークを設ける形態となっているのが特徴である。


AGS JH24_3

予備予選組に転落したことで新車のセットアップも満足にできない状況だったためかドイツ第9戦GPもスペアカーとされ、JH24がレースカーとなったのは第10戦ハンガリーGPからだった。ここでは既にエンジンのエアインダクションがロールバーの位置に移動し、一般的なカウルの形状となっている。JH24-037を駆ったガブリエレ・タルキーニだったが結果は35位で予選落ち。タイム的には旧型JH23Bのヤニック・ダルマスにも負けていた。


AGS JH24_4

第11戦ベルギーGP。JH23Bに比べてサイドポンツーンの低いJH24のスタイルがよくわかる。しかしタルキーニは34位で予備予選落ちに終わった。


AGS JH24_5

第12戦イタリアGPでニューシャシーのJH24-038が投入され、タルキーニに与えられた。これによりダルマスもJH24-037を使用している。だがここでもタルキーニは32位で予備予選落ち。通過した中では最下位のオニクスのベルトラン・ガショーからは0.5秒も遅かった。ダルマスもJH24に手を焼いたのか、ユーロブルンのオスカー・ララウリにも遅れて38位で予備予選落ちに終わる。


AGS JH24_6

第13戦ポルトガルGP。タルキーニは34位でやはり予備予選落ち。ニューシャシーのJH24-039が投入されたが、ダルマスは使用権が無かったのか、あるいはJH24を嫌ったのか、旧型JH23Bにスイッチした。


AGS JH24_7

第14戦スペインGP。タルキーニがラルースのフィリップ・アリオーに0.2秒差まで迫ったが、残念ながら予備予選落ち。ダルマスは再びJH24-037を使用したが、マシンを壊して予備予選落ちに終わる。


AGS JH24_8

第15戦日本GPもタルキーニが37位、ダルマスが38位でタイムを出した中では最下位と、惨憺たる結果に終わる。



最終戦オーストラリアGPも二台が揃って予備予選落ちになり、AGSの89年シーズンは幕を閉じた。シーズン開幕前から資金難に悩まされたジュリアンは株式売却を選択しチームを手放した。しかしそれによって生じた混乱はシーズン半ばまで影響を及ぼし、新車JH24の登場を遅らせる要因ともなった。そして予備予選組への転落と重なったことで、JH24はサーキットでの開発が進められず、予備予選の突破を果たすことはできなかったのである。前半戦でタルキーニが獲得した1点のおかげでコンストラクターズランキングは辛うじて15位に踏みとどまったが、ドイツGP以降は全て予備予選落ちに終わり、AGSは厳しい現実を突きつけられて89年シーズンを終えた。唯一の救いはコローニに移籍していたコスタが、再び戻ってきてくれたことだった。




AGSでは89年シーズンの後半にミシェル・コスタが復帰し、テクニカルディレクターの任についた。だがマシン開発は上手くいかず、結局は予備予選落ちの山を築いてシーズンを虚しく終える。マシンはコスタが中心となってデザインを進めていたが、開幕戦には間に合わず、チームは前年に使用したJH24を間に合わせで使用することとした。


AGS JH24_9

90年シーズン用のJH24はコスタの手で若干手が加えられていた。サイドポンツーンは高さこそ変わらないが、前端のラジエターインテークはモノコックに対して斜めだった89年型から変更され、JH23のように直角に設けられている。サスペンションが変更されていたという話もあるが詳細は不明である。
エンジンは引き続き、ハイニ・マーダーがチューンとメンテナンスを担当するフォード・コスワースDFR 89を搭載した。
ドライバーは前年から継続して、ガブリエレ・タルキーニとヤニック・ダルマスのコンビである。スポンサーは新たにテッド・ラピダスがつき、マシンは黒く塗られた。エントラント名はテッド・ラピダス・チームAGS。


AGS JH24_10

開幕戦アメリカGP。ラルース・ローラの鈴木亜久里から2秒以上遅く、タルキーニとダルマスは揃って予備予選落ちに終わる。


AGS JH24_11

第2戦ブラジルGPはダルマスが0.1秒以内の差でラルース・ローラの鈴木とオゼッラのオリビエ・グルイヤールに迫り予備予選を突破する。予選はレイトンハウスとオニクスの4台がまさかの予選落ちを喫し、ダルマスが最下位で予選突破を果たした。だがレースは28周目にサスペンションが壊れ、久々の予選突破も無駄に終わってしまった。


AGS JH24_12

一方のタルキーニは0.25秒差でダルマスに破れ予備予選突破はならず。



AGS JH24_13

90年シーズンは相変わらず予備予選落ちというスタートをしたAGSであったが、ファクトリーでは新車JH25の準備が進められていた。新車投入で状況の打開を図るべく、チームは第3戦サンマリノGPに挑むのであった。




JH24は3台が製作された。
JH24-037は第7戦フランスGPで投入され、ドイツ第9戦GPまでスペアカーとされた。第10戦ハンガリーGPと第11戦ベルギーGPではタルキーニ車となり、第12戦イタリアGPと第14戦スペインGPではダルマス車となっている。
90年は開幕戦アメリカGPと第2戦ブラジルGPでスペアカーだった。

JH24-038は第12戦イタリアGPで投入され、第14戦スペインGPまでタルキーニ車だった。第15戦日本GPと最終戦オーストラリアGPはダルマス車になっている。
90年は開幕戦アメリカGPと第2戦ブラジルGPでタルキーニ車だった。

JH24-039は第13戦ポルトガルGPで投入され、第14戦スペインGPまでスペアカーだった。第15戦日本GPと最終戦オーストラリアGPはタルキーニ車になっている。
90年は開幕戦アメリカGPと第2戦ブラジルGPでダルマス車だった。
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  1. 2016/05/22(日) 22:28:10|
  2. F1マシン
  3. | コメント:12
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コメント

急募スポンサー(;´д`)

更新お疲れ様です(´▽`)

絵を見てもJH23Bとどこが違うのかよくわからんですね^^;

株式を売却するは、新車を作ってもテストができなくて出走できないは、で厳しい状況になっていますね。相変わらずスポンサーは見つからないし大変ですね><

じりじしと戦闘力が下がってきてとうとう予備予選も通過できなくなってしまいましたね。

車を見ているとスポンサーロゴがだんだんなくなってきて、いつの間にか黒一色になってますね。

・・・カラーリングがチームの状況を象徴してますね。


この車を見ていて、この数年後に末期のスクーデリア・イタリアがそれまでの真っ赤から炎の模様にデザインを変更したのを思いました。

当時中継で見て「火の車って、これじゃあ悪い冗談だよ。」と思いました。・・・ま、イタリア人だから知らずにやってたんでしょうけどね(-_-;)
  1. 2016/05/23(月) 17:26:01 |
  2. URL |
  3. ぽこぽこ #-
  4. [ 編集 ]

ありゃりゃ、

誤字脱字だらけですね><
  1. 2016/05/23(月) 17:29:14 |
  2. URL |
  3. ぽこぽこ #-
  4. [ 編集 ]

予選38位!人口密度が高い時代でしたね(^_^;)
レイトン881参考にしたんですかね?まあ、891は悲惨な成績でしたから…オリジナルがこの体たらくでは(ToT)
この年のF3500クラスのトピックは~タイレルの復活と、ミナルディ+ピレリのサプライズですかね?ブラバムとオニクスもそこそこ。Lotusは二台揃って予選落ちとかありましたね…
  1. 2016/05/23(月) 21:17:52 |
  2. URL |
  3. lc1gr6 #ZdfQhLTQ
  4. [ 編集 ]

図太いモノコックや、切欠きのないノーズ下面の空力処理など、出た当初から古臭いデザインをしてましたね。

90ブラジル仕様は「黒のマジックインキ」と勝手に名付けてましたw

ドライバーでは、ダルマスは耳の病気が回復してきたのかタルキーニといい勝負をしてましたね。

  1. 2016/05/23(月) 21:44:11 |
  2. URL |
  3. 黒岩軍団 #-
  4. [ 編集 ]

見れば見るほど・・・。

JH23とJH25のインパクトがあるので、JH24は私の中では影が薄いのですが、ブラジルのカウルの「?」がこの車の一番のインパクトでしょうか・
でも、なんだったのでしょうね??
今になって見れば見るほど「??」です。
  1. 2016/05/23(月) 22:08:03 |
  2. URL |
  3. Dr.Strangelove #-
  4. [ 編集 ]

確か「今は明かせないけど、ビッグスポンサーと交渉中ナンだ!ビックリするぜ!」みたいなコト、言ってましたね~皆「ハッタリだろ」と見透かしてましたが(^_^;)FW06のサウディアやTAGみたいにはいかなかったんですね…
  1. 2016/05/24(火) 13:43:24 |
  2. URL |
  3. lc1gr6 #ZdfQhLTQ
  4. [ 編集 ]

末期的泡沫チーム状態ですが乗り手は後のルマン王者とツーリングカー王者ですから豪華な時代ですよね‼︎
  1. 2016/05/29(日) 22:20:23 |
  2. URL |
  3. mikio #-
  4. [ 編集 ]

ぽこぽこさん

モノコックもJH23Bより少し低いみたいなんですが見比べてもよくわかりません(汗
スポンサーはお察しですね…笑
  1. 2016/06/17(金) 20:46:05 |
  2. URL |
  3. Bou_CK #Y17400wE
  4. [ 編集 ]

lc1gr6さん

>レイトン881参考にしたんですかね?
サイドポンツーンとかそれっぽいですよね。
まあ性能的には話になりませんでしたが…。
ロータスもひどかったですね笑

>確か「今は明かせないけど、ビッグスポンサーと交渉中ナンだ!ビックリするぜ!」みたいなコト、言ってましたね~皆「ハッタリだろ」と見透かしてましたが(^_^;)
ああやっぱりそういう。
その後もスペースだけ空いてるのには笑ってしまいます。
  1. 2016/06/17(金) 20:49:54 |
  2. URL |
  3. Bou_CK #Y17400wE
  4. [ 編集 ]

黒岩軍団さん

>出た当初から古臭いデザインをしてましたね。
結局経験の浅い人物がデザインした旧型の手直しに過ぎないという。
見た目からしてあまり着たいできなさそうですもんね。

>90ブラジル仕様は「黒のマジックインキ」と勝手に名付けてましたw
やっぱりマジックインキですよねえ…笑
ダルマスは多分悪くないんですよね。マシンとチームが(ry
  1. 2016/06/17(金) 20:52:16 |
  2. URL |
  3. Bou_CK #Y17400wE
  4. [ 編集 ]

Dr.Strangeloveさん

やはり一番地味なこの車。見た目も似ててJH23Bと混同されてそうです。

>?
ヨーロッパラウンドで巻き返してやるぜ、って感じだったんでしょうけど…。
  1. 2016/06/17(金) 20:54:31 |
  2. URL |
  3. Bou_CK #Y17400wE
  4. [ 編集 ]

mikioさん

実に豪華な顔ぶれですよね。AGSもそれ以外も。
F1が今以上にモータースポーツの位置にあった時代ですね。
もうこんな時代は来ないだろうなあ。
  1. 2016/06/17(金) 20:56:51 |
  2. URL |
  3. Bou_CK #Y17400wE
  4. [ 編集 ]

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