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スカラブRAI7

Scarab RAI7

61年はF1新規定に反発する勢力が開催を進めたインターコンチネンタル・シリーズに参戦したランス・リヴェントロウの率いるスカラブであったが、当のリヴェントロウ本人はレーサーとしての活動を完全に止めてしまい、レースに出ていたのは盟友チャック・ダイただ一人であった。その活動もクラッシュでマシンが大破したことで終了となり、スカラブは61年シーズンを終える。一方ファクトリーでは60年シーズンの反省から新たにチーフデザイナーとなったエディ・ミラーが最新トレンドであるミドシップのフォーミュラマシンを設計しており、その製作も完了しようとしていた。


Scarab RAI7_2

スカラブ初のミドシップマシンにして最後のフォーミュラカーがこの車である。名称は不明だがRAI7というものが見受けられたので、当ブログではそれを採用した。車体はマーシャル・ウィットフィールドに替わってデザイナーとなったミラーの手によるもので、スペースフレームのシャシーを持ったミドシップマシンである。カウルのデザインは前作のLR6と似た雰囲気のものである。車体はやはりオールアメリカ製を目指して製作が進められたが、LR6と同じく一部の部品はアメリカ製ではなかったためオールアメリカの前提は崩れた。
エンジンはスカラブ・オッフェンハウザーに替えて、ビューイック/オールズモビルの市販V8をベースにチューニングを施したものを搭載した。オールアルミ製のエンジンで軽量だったが、なぜこのエンジンを積んだのかも不明確で、参加カテゴリーが今一つ定まっていなかったようである。


Scarab RAI7_3

サンダウンパークで開催されたサンダウン・インターナショナルにリヴェントロウ・オートモービルズはエントリーした。なぜオセアニア地域でのレースを選択したのかはわからないが、フォーミュラ・リブレのレースかつオフシーズンの開催ということで遠征をしたのかもしれない。ドライバーは引き続きチャック・ダイが務めた。予選ヒートの結果5番グリッドを得たダイであったが、ジャック・ブラバムを筆頭とするクーパーのマシンには敵わず、1周遅れの4位でレースを終えた。結局スカラブがレースに参加したのはこれが最初で最後となった。


この頃になると、もうリヴェントロウはモータースポーツに疲れ果ててしまったようだった。F1参戦は彼の思惑とは反対に全く上手くいかなかったし、私生活では結婚したばかりの妻との中もあまり上手くいかなかったらしく、62年に夫婦は離婚してしまう。そうした生活の変化もあってか、リヴェントロウは最後のスカラブマシンであるミドシップスポーツカーも手放すとスカラブを解散した。その後リヴェントロウは数年間モータースポーツとは全く関係ない事業に手をつけていたが、71年にトランザムシリーズのチームオーナーとして再び戻ってきた。だがその矢先の72年、リヴェントロウは航空機事故で世を去ってしまう。こうしてF1にオールアメリカンの夢を託して挑戦したスカラブの名は伝説となったのだった。



RAI7は1台が製作された。
RAI7-GP4は62年のサンダウンパーク・インターナショナルでダイが使用した。
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  1. 2016/11/13(日) 05:15:39|
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  3. | コメント:6
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コメント

まだ、アメリカは世界一!と真顔で言えた時代の車ですね…
インディアナポリスでは,まだまだフロントエンジンが幅利かせて、当のクーパーブラバムが顔見せした時期ですね…AJフォイトやジョニーラザフォードも、フロントエンジンのワトソンオッフィーでバリバリ…
ここではお馴染みの連テリーさんのLotus38が勝つのは65年まで掛かりましたから~やりようによっては何とかなったかも?まあ、Lotusには露骨にアメリカフォード本社がバックに付いてましたが(^_^;)
  1. 2016/11/15(火) 14:28:57 |
  2. URL |
  3. lc1gr6 #ult41me.
  4. [ 編集 ]

LR6に比べれば随分と洗練されてますね
比較するとホイールベースが物凄く短く見えます
1年早く出せてたらどうなったでしょうね?
とはいエンジンがどうしようもないんで、仮定としてもあまり意味がないのかも

写真によって車体色が随分違って見えますが、綺麗な青ですね
光の当たり具合で色合いが違って見えるのでしょうか?

今の時代ではこういうチームオーナーは出てこられないのでしょうね。。。
  1. 2016/11/19(土) 13:06:29 |
  2. URL |
  3. 乙tus107 #-
  4. [ 編集 ]

ナショナルカラー

更新お疲れ様です(´▽`)

この車のカラーリングって、そういえばイーグル・ウエスレイクに似てるなぁ・・・と思いました。
調べてみたところ、アメリカのナショナルカラーでした。アメリカのナショナルカラーは青に白帯だそうです。これが両者のカラーリングが似ている理由ですね(´▽`)
ちなみに星条旗のように青に赤と白の2色帯も認められているようです。



  1. 2016/12/03(土) 06:40:59 |
  2. URL |
  3. ぽこぽこ #-
  4. [ 編集 ]

lc1gr6さん

>まだ、アメリカは世界一!と真顔で言えた時代の車ですね…
ところが黒船襲来でアメリカのFRマシンもどんどん駆逐されるという…

>やりようによっては何とかなったかも?
こいつをベースにしたスカラブ最後のスポーツカーがそれなりに
いい成績だったらしいので、エンジンによっては
何とかなっていたのかもしれませんね。
  1. 2016/12/03(土) 23:12:13 |
  2. URL |
  3. Bou_CK #Y17400wE
  4. [ 編集 ]

乙tus107さん

>とはいエンジンがどうしようもないんで、仮定としてもあまり意味がないのかも
2.5リッターのオッフィーは使えないので、メイヤードレークが
1.5リッター仕様のスカラブオッフィーを作ってくれるか、
コベントリークライマックス辺りを買い付けるしかなさそうですね。

スカラブのブルーメタリック、ほんと綺麗で好きです。
  1. 2016/12/03(土) 23:26:38 |
  2. URL |
  3. Bou_CK #Y17400wE
  4. [ 編集 ]

ぽこぽこさん

そうですね。イーグルも深いブルーメタリックが実に良い。
バイセンティニアルのパーネリもブルーメタリックでしたし、
シティバンクがついてたペンスキーとかも青白赤でしたね。
  1. 2016/12/03(土) 23:28:28 |
  2. URL |
  3. Bou_CK #Y17400wE
  4. [ 編集 ]

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