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2016鈴鹿Sound of Engine(アルファロメオ179C)



今!アルファロメオ179がアツい!!(
いや、Sound of Engineに来ていた179CはBou_CKが撮影目標に挙げていたマシンなのですが、事前に公式サイトに書かれていた179-04というシャシーナンバーから、てっきり自分はこの個体がレーシングオン誌の「ウィングカーの時代」に収録されていた179Cの179-04と同じ車だと思い込んでいたわけです。まあその辺の事情は後々述べますが、とりあえず画像を上げていきます。








フロントサスペンション周り。アッパーアームは車高調整システムの取り付けによってセッティングが変わったためか、アーム上部にコの字型の補強を溶接して加えてある。このためフェアリングも真ん中が切り欠かれて、可動に支障が無いようになっている。





サイドポンツーンは車高調整システムの装着で変更されており、半分ほどを境に下側が上下に可動する(現車は現在の走行規定上固定して運用)。





エギゾーストはカウルからはみ出している。初期はリアタイヤ付近がもっと高さのあるカウルだったのだが、ドゥカルージュが加入してアンダーパネルを再設計したことでエギゾーストも変更し、カウルも形状を変えていると思われる(本ブログで言う所の179E)。






リア周り。サスペンションはダンパーがかなり窮屈そうに押し込まれている。12気筒だからなのか、処理はどこか雑然とした感じだ。









コクピット内。インパネの左下に81年のイギリスGPから追加された車高調整システムを操作するスイッチのコンソールが装備されている。この個体はおそらく当初からシステムを装備していたと思われるが、モノコックを製作する冶具の都合なのか、一度モノコックを作ってから後付けでボックス状のコンソールを取り付けていると思われる。処理は比較的丁寧だ。IGNがエンジンスターター、LO PUMPとHI PUMPがおそらく燃料用、LIGHTは不明。LIMITが車高調整システム用と思われる。FIREは車載消火器のスイッチと思われる。ボックス上部の黒いノブがキルスイッチのようだ。シャシーナンバーを記したプレートは他の179と同じくボックス手前に貼られている。




???????
確かに179-04だ。情報的には間違っていない。だがレーシングオン誌をお持ちの方はP72右下のコクピット内の写真と見比べてほしい。





写真を撮りたかったのでピット内にいたスタッフさんに声をかけてみるBou_CK。あわよくばオーナーさんに話を聞こうとする。

Bou_CK「すいませーん、この車について色々お話を聞きたいと思ったんですがオーナーさんいらっしゃいますか?」
スタッフ「今ちょうど休憩で出払っていて…雑誌の方ですか?」
Bou_CK「いえ違います。素人です」(お前のような素人がいるか)
Bou_CK「写真撮らせてもらってもいいですか?」
スタッフ「いいですよー、どうぞ撮っていってください」

割とあっさり許可もらえて拍子抜けしたが、コクピット内を覗いてナンバーを確認したBou_CKは戦慄した。179C-04なのは確かなのだがナンバープレートの形が全く違うのである。レーシングオンの179-04はプレートが金属片のような小さいものだったのは記憶していたので、しっかりした書式のこの車とは明らかに違う。
30秒ほど狼狽した後スタッフ氏に尋ねてみる。

Bou_CK「あのー、この車ってレーシングオンに載っていたやつですよね?」
スタッフ「えっ、昔のですか?」
Bou_CK「いえ最近の……」
スタッフ「いや、違う車だと思いますよ?」
Bou_CK「この車のナンバーは179-04ですよね。レーシングオンのも179-04なんですよ」
スタッフ「じゃあ撮影で引っ張り出したのかなあ?」

どうも雲行きが怪しくなってきた。
近くにいた片付けをしているメカニック氏にも話を聞く。

・結構前から日本にあるけど4年ぶりくらいに動かした
・車高調整システムは近年の規定で10cm車高が決まっているので取り付けてない
・V12エンジンは無い部品は特注で作るのでかなり大変
・設計が想定している組み立て精度がかなりシビアで組み上げて動かすのがかなり大変
・設計者はマージン見込まずパワーやスペックを追及してるから動かすのがかなり大変
・現役時代は1レースに3基エンジンを持ち込んでいた(おそらく1台当たり)

その後スタッフ氏から聞いた話によれば、もっと昔はアメリカにいた車だという。4年前にエンジンブローしてようやく修理して今回のイベントでお披露目できた(エントリーしていた去年のSoEは間に合わなかった様子)。


レーシングオンと写真を比較して考察した結果、この179-04とレーシングオンの179-04は違う個体だと結論に至った。


・ノーズのウィング位置が異なる(レーシングオンの04は初期型)
・シャシープレート形状が全く異なる(SoEは179-02Bや182と同じアウトデルタ書式)
・スイッチのコンソールの有無(レーシングオンの04は明らかにボックスが付いていない)
・サイドポンツーンのNACAインテーク(謎の装備だが考察は後日)
・エギゾースト出口の形状(レーシングオンの04は前期型でカウルの下に出る)
・エンジンカウル形状(レーシングオンの04は初期型の後部が跳ね上がっているタイプ)
・ギアボックス上のオイルクーラーの有無


これらの考察からいくらか理解できた部分もあるので、179シリーズの考察を年明けから書いていく予定。調べれば調べるほど謎が深まるこのマシン……面白いですね?


エンジンブローしてそれがようやく修理できたという話の通り、デモラン当日はかなり調子が悪そうで壊さないように動かしているという感じだった。かなりリミットを抑えて走らせていたおかげか日曜日はデモランを走りきってくれた。難しい状況で最後まで179Cを走らせてくれたオーナーさんには感謝しかない。
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  1. 2016/12/25(日) 11:46:53|
  2. イベント
  3. | コメント:11
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コメント

リサーチお疲れさまです。アルファロメオ連載中にも書きましたが~ソニーのグランプリ特集の大串信さんの旧車連載で「キンバリーのアルファロメオ本と、別口の本とで…車体番号がことごとく違う」と、困惑されてましたが…リアルに違うんですね(^_^;)
「アメリカにあった」…旧車イベントでお馴染みのラグナセカあたりをコークスクリューしてたんでしょうか?マリオアンドレッティさん的には…黒歴史ナノかな(^_^;)
  1. 2016/12/26(月) 00:58:28 |
  2. URL |
  3. 1418gr5 #ZdfQhLTQ
  4. [ 編集 ]

死語

更新お疲れ様です(´▽`)

とどのつまり179-04が2台あるという話ですか・・・(・_・;)

・・・そんなバナナ(死語)(´▽`)
  1. 2016/12/28(水) 21:31:07 |
  2. URL |
  3. ぽこぽこ #-
  4. [ 編集 ]

なんか違う!

ノーズコーンがまず違いますよね。あと全体的な雰囲気がなんか違う。このブログを見た時、あれ?同じマシン?と思いました。後は、宜しくお願いします。
  1. 2016/12/28(水) 22:08:57 |
  2. URL |
  3. 深く静かに潜航せよ! #VjWL9cgY
  4. [ 編集 ]

1418gr5さん

旧型改造と新造とでナンバー重複したりというのは知っていたんですが、
新造モノコックでナンバーが重複しているのは鈴鹿で
確認してぶっ倒れそうな気分でした笑

>キンバリーのアルファロメオ本
やはりこれが一番信頼できるんでしょうか?
自分も欲しくなってきました。

>「アメリカにあった」…旧車イベントでお馴染みのラグナセカあたりをコークスクリューしてたんでしょうか?
詳しいことはわかりませんが、イベントで展示されていた
179Eが98年頃に確認できるので、もしかしたら同じ車なのかもしれません。
  1. 2016/12/30(金) 22:28:27 |
  2. URL |
  3. Bou_CK #Y17400wE
  4. [ 編集 ]

ぽこぽこさん

そういうことです。04が2台います。
理由について何となく推測はしていますが、
マジで頭抱えてます笑
  1. 2016/12/30(金) 22:29:35 |
  2. URL |
  3. Bou_CK #Y17400wE
  4. [ 編集 ]

深く静かに潜航せよ!さん

>あと全体的な雰囲気がなんか違う。
そうなんですよね。パっと見似てるけど
ほぼ全部違います。
コクピット内部の装備の違いは決定的でした。
  1. 2016/12/30(金) 22:34:19 |
  2. URL |
  3. Bou_CK #Y17400wE
  4. [ 編集 ]

コメント欄で失礼しますが

今年の更新はこれで終了です。
イベント沢山行ったりアルファ179Cの謎が増えたりと
趣味的には面白い一年でした。
また年初から年度末忙しくなりそうなので、
引き続き月イチ更新くらいを目安に記事を
上げていきたいと思います。

それでは皆さんよいお年を
  1. 2016/12/30(金) 22:40:17 |
  2. URL |
  3. Bou_CK #Y17400wE
  4. [ 編集 ]

裏側の写真がないのは残念ですが、さすがドゥカさんの手が入ってるだけに、跳ね上げ具合からすれば結構なダウン・フォースが出ていたようですね。
後退翼でも一枚羽でも変わらなかったりして(^_^)。
  1. 2016/12/31(土) 12:42:07 |
  2. URL |
  3. ピケさんふぁん #ZHcl9SCM
  4. [ 編集 ]

 時たま思い出したようにのぞかせてもらっています。

>アーム上部にコの字型の補強を溶接して加えてある。

 これはデビュー当時に比べて後年ダウンフォースが増えてロッキングアーム式インボードではアッパーアームがひん曲がるようになったことへの対応みたいですよ。結果的にプルロッド式のインボードが増えていきます。
 ロッキングアームの補強例としてはトールマンTG181が悪い意味で印象深いかと思います。
  1. 2016/12/31(土) 19:42:12 |
  2. URL |
  3. 相田和与 #oh4NkpYI
  4. [ 編集 ]

ピケさんふぁんさん

土曜の午前中に着いていれば、カウル外した姿が拝めたようなのですが…
フロントウィングは整流用でそんなに違いはないんじゃないかという気が笑
  1. 2017/01/08(日) 23:54:39 |
  2. URL |
  3. Bou_CK #Y17400wE
  4. [ 編集 ]

相田和与さん

お久しぶりです。
179Cのフロントサスなんですが、6cm規定でダウンフォース減少を見込んだのか
かなり細いアームしてるんですよね。
ところが車高調整でダウンフォース取り戻してしまい剛性が
不足してしまったんだと思います。80年型改造のシャシーは問題なかったようで
補強などはありませんでした。
結局アルファは最後までロッキングアーム式でしたね。

>トールマン
これもすさまじい(悪い意味で)カタチしてますね…笑
  1. 2017/01/09(月) 00:06:59 |
  2. URL |
  3. Bou_CK #Y17400wE
  4. [ 編集 ]

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Author:Bou_CK
歴史に残らないレーシングカー(主にF1)のマニア

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