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ルノーRE20


79年は新開発のグラウンドエフェクトカーRS10と、やはり新開発のツインターボエンジンによって初勝利を挙げることができたルノー・スポール。だがツインターボエンジンは投入したばかりでトラブルも多く、マシンの速さを生かせないレースもいくつかあった。とはいえ80年代という新たな時代を迎えるに当たって、このRS10のマシンパッケージは満点に近いものであり、ルノーはニューマシンもRS10を改良して投入することとした。



開幕戦アルゼンチンGPから投入されたのが、80年用のマシンとなるRE20である。当初はRS20という型式が予定されていたが、支援を増額してくれたエルフへの配慮もあり、ルノー・エルフの頭文字をとってRE20となった。デザインはRS10に引き続き、ミッシェル・テツとマルセル・ユベールによる。またルノーとアメリカン・モーターズの業務提携に伴い、フランソワ・キャスタンがF1開発の任を離れた。キャスタンの後任にはベルナール・デュドが昇格し技術面の統括を担った。



RE20は基本的には前作RS10の改良型であり、サイドポンツーンは全長が少し長く、ラインが若干直線的になった程度で外観的な変化は少ない。サイドスカートは構造を見直してシーリングをRS10よりも向上させた。空力的な改修がメインであり、モノコックはRS10からほとんど変わっていない。マシンのディメンジョンはRS10と変わらないが、車重は若干重い615kgだったようだ。



エンジンは前年から投入した、ツインターボ仕様のルノーEF1を搭載した。ラジエターとインタークーラーは新型に変更されている。タービンはKKK製で、2.6バールの過給圧からおよそ520HPを発揮した。



ドライバーは前年から継続して、ジャン-ピエール・ジャブイユとルネ・アルヌーのフランス人コンビである。スポンサーも引き続きエルフがついた。エントラント名はエキップ・ルノー・エルフ。



第2戦ブラジルGP。予選でポールポジションを得たのはジャブイユだった。アルヌーは6位と悪くない位置につける。レースはジャブイユがリードしながらアルヌーが徐々に順位を上げ、やがてルノーが1-2体制を築いた。だが26周目にジャブイユはターボチャージャーが壊れリタイヤ。最終的にリードを保ったアルヌーが自身初の勝利を挙げたのだった。



第3戦南アフリカGP。標高の高いキャラミはターボチャージャーが有利に働く。アルヌーはRS10と同じく、カウル別体型のリアビューミラーを装着している。新車のRE23を与えられたジャブイユがポールポジションを獲得し、アルヌーが2位とルノーがフロントローに位置する。レースはジャブイユ、アルヌーの並びで磐石の体制を築いていたが、61周目にジャブイユがパンクでリタイヤ。結局アルヌーがトップでフィニッシュし、ルノーは2連勝でレースの幕を閉じた。



第4戦アメリカ西GPも好調なアルヌーが予選2番手獲得。ジャブイユは11位だった。しかしレースは2台とも順位を落とし、それぞれ9位と10位でレースを終える。



第5戦ベルギーGP。新たにガーリング製の大径キャリパーを装備したことでフロントホイールが15インチのものに交換された。予選はジャブイユ5位、アルヌー6位という位置だったが、レースではジャブイユがスタートでクラッチが壊れリタイヤ。アルヌーは2つ順位を上げて4位に入賞した。



第6戦モナコGPはやはりターボマシンには辛く、予選はジャブイユ16位、アルヌーが予選落ちスレスレの20位だった。レースもジャブイユが25周でギアボックスが壊れリタイヤ。アルヌーも53周目にアロウズのリカルド・パトレーゼと接触してクラッシュしリタイヤとなった。



本来であれば第7戦となったスペインGP。FISAとFOCAの対立からFISA系チームがレースをボイコットする事態となり、ルノーも出走を取りやめた。



地元である第7戦フランスGP。アルヌーが予選でフロントローの2位獲得。だがポールポジションを得たのはリジェのジャック・ラフィーだった。ジャブイユは6番手に沈む。レースはスタートでジャブイユがギアボックスを壊しリタイヤ。アルヌーは終盤にスロットルのトラブルが起こり、順位を後退させながらもどうにかマシンをフィニッシュさせて5位に入賞。前年初優勝を果たした地元でのレースだったが、この年は今ひとつに終わった。



第8戦イギリスGP。ルノー勢は予選から苦しい展開で、ジャブイユ13番手アルヌー16番手と中団に沈む。レースも6周したところでジャブイユがエンジントラブルによりリタイヤ。アルヌーは14位だったが完走扱いにはならずレースを終えた。



第9戦ドイツGP。新車のRE25はアルヌーに与えられた。予選はウィリアムズのアラン・ジョーンズに続いてジャブイユが2位、アルヌー3位と好位置につけた。ところがレースではアルヌーが26周、ジャブイユが27周目にどちらもバルブスプリングが壊れダブルリタイヤ。



第10戦オーストリアGP。ここからサイドポンツーン側面の黄色に塗られる面積が増えた。予選はポールポジションのアルヌーとジャブイユがフロントローに並ぶ。レースもアルヌーがリードを保っていたが、21周目にアルヌーがタイヤ交換のためにピットインしたため順位を落とす。結局トップでチェッカーを受けたのはジャブイユで、アルヌーは9位でレースを終えた。



第11戦オランダGPも好調のルノー勢はアルヌーがポールポジション、ジャブイユ2番手と並ぶ。しかしレースは23周したところでジャブイユはデフが壊れリタイヤ。アルヌーは途中順位を落としたが、どうにか2位まで取り戻してフィニッシュとなった。



第12戦イタリアGP。ルノーはアルヌーがポールポジション、ジャブイユ2番手と3戦連続のポール獲得。レースは53周目にジャブイユがギアボックスが壊れてリタイヤ。アルヌーも順位を落として10位完走でレースを終えた。



第13戦カナダGPはヨーロッパラウンドでの好調が一転して悪い流れとなった。ジャブイユは予選13位と中団に沈み、アルヌーは後方23番手と厳しい位置だった。レースは25周目にジャブイユのマシンはサスペンションが壊れクラッシュ。このアクシデントでジャブイユは両足を骨折してしまった。アルヌーは順位を上げていたが39周目にギアボックスが壊れリタイヤ。



最終戦アメリカGPはジャブイユの負傷欠場によりアルヌーのみの1カー体制に。予選は6番手からスタートしたアルヌーだったが、入賞には一歩及ばず7位でレースを終えた。



80年のルノーは79年からの勢いをそのままに速さを見せていた。だがどういうわけかジャブイユにトラブルが多く、アルヌーも順位を落としてしまうレースが多かった。
また76年からターボマシンの開発に貢献してきたジャブイユだったが、チームメイトのアルヌーが結果を持ち帰る中でチームも次第にアルヌー寄りに傾きつつあった。結局ジャブイユは同じフランス国籍チームのリジェと契約を結んでチームを離れることを決めていたのだが、第13戦カナダGPでのクラッシュにより負傷し最終戦を出走することなくシーズンを終えた。



この年は第2戦ブラジルGP・第3戦南アフリカGPでジャブイユが、第10戦オーストリアGP・第11戦オランダGP・第12戦イタリアGPでアルヌーがポールポジションを獲得。第2戦ブラジルGPと第3戦南アフリカGPでアルヌーが、第10戦オーストリアGPでジャブイユが勝利を挙げたことで合計3勝した。これに加えて2位を1回と2回の入賞により合計38点を獲得したが、ブラバム・フォードには及ばずコンストラクターズランキングは4位であった。
複数の勝利を挙げたルノーの目標はチャンピオンの獲得であったが、第12戦イタリアGPにはフェラーリがいよいよターボマシンを送り込んでおり、ターボエンジンの準備を進める他チームがルノーの前に立ちはだかることとなる。



RE20は6台が製作された。シャシーナンバーはRS10に続き、下一桁に番号を割り振っている。
RE20は79年末に完成しテストで使用された。開幕戦アルゼンチンGPと第2戦ブラジルGPではスペアカーとなっている。

RE21は開幕戦アルゼンチンGPで投入され、第3戦南アフリカGPまでアルヌー車だった。

RE22は開幕戦アルゼンチンGPで投入され、第2戦ブラジルGPまでジャブイユ車だった。アルヌー車だった第8戦イギリスGPを除き、第3戦南アフリカGPから最終戦アメリカGPまではスペアカーとなっている。その後81年シーズン用にRE20Bに改修された。

RE23は第3戦南アフリカGPで投入され、第13戦カナダGPまでジャブイユ車だった。

RE24は第4戦アメリカ西GPで投入され、第7戦フランスGPまでアルヌー車だった、第8戦イギリスGPはスペアカーとなっている。

RE25は第9戦ドイツGPで投入され、最終戦アメリカGPまでアルヌー車だった。
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  1. 2015/05/25(月) 00:59:05|
  2. F1マシン
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